お招き

「既に死んだ人を、幸いだと言おう。更に生きて行かなければならない人よりは幸いだ。いや、その両者よりも幸福なのは、生まれて来なかった者だ」(旧約聖書 コヘレトの言葉:4章2~3節)

 とても悲しい言葉ですが、私たちは生きていく中で、時にこの言葉に心から共感を覚えることがあります。星野富弘さんもその一人でした。彼は大学を卒業して中学校の教師になった直後、体育の授業中、鉄棒の模範演技で失敗し、首から下が麻痺してしまい、生きていくことに絶望したのです。そんな彼が、闘病生活の中でキリスト教に触れ、イエス・キリストを信じる者となると共に、口に絵筆をくわえ花の絵を描き、その絵に自分で作った詩を添えるというスタイルの創作活動を始められました。その詩の一つを紹介します。

いのちが一番大切だとおもっていたころ
生きるのが苦しかった
いのちより大切なものがあると知った日
生きているのが嬉しかった

絶望に支配されていた星野富弘さんの生き方を「生きているのが嬉しかった」と言えるようにまで変えたイエス・キリストの福音をぜひあなたにも知っていただきたいと願っております。ぜひ宝塚ルーテル教会をお訪ねください。お待ちしています。